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  • 執筆者の写真Yamazaki Yutaka

フリース壁紙 PartⅡ


平屋建て、全面フリース壁紙。


この現場。

某ハウスメーカーさんのモデルハウス。


こちらのハウスメーカーさん、

本来、塗り物や自然素材で仕上げるのが一般的だそうです。

ただ、たまにクロス張りを希望されるお客さんもいるそうで、その時は

このフリースで施工される事が多いとか。


今までは、粉糊を水で希釈して張ってたそうですが、やはり接着力が弱く、

職人からはかなり悪評が高かったそうな・・・

中には「こんな仕事出来ねぇ!」って怒って帰る職人もいたらしい・・・


色々考えて、手を尽くせば何とかなったのかも知れないけど、

その職人さんにも事情があったのかも知れないし。 

夜の予定とか、明日の予定とか。

一日余分に手を掛けて良いなら、やりようもあったでしょうが、スケジュール的にも

予算的にも、そうは行かないのかも知れない。


あくまで糊の問題。

安心して施工出来る糊さえあれば何の問題も無し。


で、今回メーカーさんが選んだ糊が、ウォールボンド工業のFウォール。

私も今回初めて使ってみました。 

・・・と言うか、フリース壁紙自体、現場で施工するのが初めて。


Fウォール。 

封を切って機械の糊桶に流し込んで、まずしゃばしゃばでビックリ。

粘り気なし。

ホントにこれでくっつくのか?

最初から、とっても不安・・・


あ~ こんな事、平気で書いてますがね。

ちゃんとウォールボンド工業の市川さんに許可貰ってます。


市川さん、強気です。 

「何書いてもらっても構いません。有りのまま書いてください。

 何か問い合わせがあれば我々が対応します!」 って。 


なので一切の気兼ね無し。忖度無し。


最初、糊厚をいつもの量に設定して天井張ってみたら、少し煽っただけで、もうくっつかない。

天井だって障害物もあるし、役物だってある。 

これじゃ仕事にならん・・・で、糊厚1.5倍程度にしたら何とか張れた。

それでも、不安だったので、残りは全面シーラー塗布。



これなら問題無く奇麗に仕上がります。


まあ、こちらが不安だったから

シーラー塗っただけで、本来シーラー無しでも収まるのでしょう。

糊厚調整だけで。








全面シーラー塗らなきゃ収まらないとなると、話が大分違ってきます。

更に、それだけ手間と時間と副資材が余分にかかるのだから、施工単価まで一気に上がる。


フリース壁紙を量産クロスを施工するのと同じ様に考えてるとしたら、それはちょっと違う。

そこは、きちんと丁寧に説明する必要があるでしょ。

お客さんにも職人にも、元請けさんにも。


そして現場最終日。

クロスのメーカーさんが、様子を見たいと言うことで3人でやって来ました。

我々も、隠す事なく、全て有りのままをお伝えしました。




しばし、即席講習会。

実際に張ってる所を見て頂き、

クロスの良い所、悪い所。 


やはり伸び縮みがないので、

出隅入隅の押さえが難しい箇所が出てきます。


フリース自体、日本では馴染みが薄く、

まだまだ開発途上と思いますが、

それぞれのクロスの質と

糊の接着強度のバランスが

まだまだマッチしていないのだと思われます。


このフリースには、この糊を。 

これには、この糊。

ってな具合に、品物によって使い分けが必要みたいです。




壁装の分野において、まだまだ進化の可能性を感じさせる商品です。



開発する側と、我々施工する側が、遠慮なく物を言える。 


その声が届く、

この環境に感謝です。


お互い協力し合って、

良いものを作り、

この業界を活性化できたらいいですね。


貴重な楽しい経験でした。





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東京都足立区元木南町20-9

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