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  • 執筆者の写真Yamazaki Yutaka

技能グランプリ 第28回大会

更新日:2020年6月1日

一般の方でも、一級技能士というタイトルはご存知の方も多いと思いますが

技能グランプリとは、日本全国の熟練技能士達が、年齢に関係なく、

日本一を競い合う大会です。


出場する選手は、各地区で選出された技能士たち。

更に技術を磨き、己の腕をかけて、チャレンジする。

そこで優勝することは、クロス職人として日本一の称号が与えられることを意味するのです。


縁あって、そんなステージに、自分も2回チャレンジした。

平成27年の第28回大会(幕張)

平成29年の第29回大会(静岡)

技能グランプリ 壁装


初めて出場した大会では、

これ以上無理っていうぐらい練習した。


出場する以上、勿論優勝したい、

上位に入りたいというのは当然あったけど、

恥をかきたくないというのがまず一番。



と言うのも、8月下旬に出場を決意して、

初めてグランプリの課題をやってみた時に、

「こりゃ無理だ」と思ったからです。


想像していた何十倍も難しかった。

エントリーしたのを後悔するくらい。

そこから、必死に練習に励んだ。







毎回材料が変わるだけで、課題は殆ど同じなので、いつでも練習は出来ます。 

何回か練習して慣れてくると段々面白くなってくる。

そうなると色んな工夫をしてみたくなる。 

道具の選定や置き方、補助台をどうするか。 

色々考えるのもグランプリの楽しみ方の一つ。


そのうち、よりストイックな世界に入っていく。


仕上がった最終系は同じでも、そこに至るまでの過程は出場者全員、違う。 

どうせなら他人がやっていない事をやってやろう。

誰も思いつかない様な事をやってやろう。と、色々考える。

パテは何を使って、糊はこれとこれをブレンドして。 

色々試して、何度も失敗して、自分なりのやり方を完成させていく。


自分の方法が完成するまでに、色々と壁にぶち当たる。


材料代もかかるし、時間も掛かる。 

同じ作業の繰り返しになる事もあるし、根気が必要。 

多くの事を犠牲にして取り組まなければ、結果は出ない。 

余程の覚悟と強い気持ちがなければやれる事じゃない。 

中途半端な気持ちで出場するなら止めた方がいい。 

ちょっと経験したいとか、思い出作りのつもりなら時間と金の無駄。

恥をかくだけ。

仕事が忙しくて練習する暇が無かった。なんて言い訳するのは、カッコ悪い。 

プロだから、結果が全て。

・・・と自分に言い聞かせる。


時々、これから出場する後輩達へのアドバイスを求められることがあります。

その時には、この時の自分の心境を話します。

リアルな話だから、伝わるんじゃないかと思って。


普段の現場では常に一発勝負で、それぞれ同じ現場なんて無いし、

練習出来る現場なんて無い。


確かにその通り!

でも、練習出来る現場があったら、しませんか? 


毎回同じ課題で、いつでも練習出来るんだし。 

まして、ここで結果を残せれば今後の人生が大きく変わるかも知れない。

いや、大きく、変わる!

 

みんな、必死に練習して大会に挑んで来ますからね。 

やるからには、覚悟決めて本気で取り組みましょう!

せいぜい3ヶ月~半年くらい。 

クロス屋人生のほんの数時間、クロスの学校に通って死ぬほど勉強したと思えば、

それも悪くない!



技能グランプリ 壁装


初めて出場した幕張大会の競技後に、

他県から出場した人達と酒を酌み交わす機会がありました。


僕は、東京の技能士会の会員。

あとは神奈川、群馬、大阪、京都、広島

の技能士会から出場したメンバーや

応援に駆け付けた仲間達。 


みんなの話を聞いてるうちに、

自分はまだまだ頑張りが足りないんだと

痛感した。

勉強も足りない。









技能グランプリ 壁装

最初に書いた通り、これ以上無理!!

ってぐらい練習したつもりだったのに。

みんな物凄く頑張ってるし、研究してる。 


結局、私はこの大会で敢闘賞を頂きましたが、全く納得出来ませんでした。 


悔しかった。


失敗した所もあるし、

勉強不足と思う所も沢山あった。


プロだから結果が全て。

この大舞台で失敗するのも、緊張して実力を発揮できなくても、全てそれが今の自分の実力。






技能グランプリ 壁装



でも、同じ大会に出た人達には凄く刺激を受けたし、仲間意識が芽生えました。 


グランプリの素晴らしい所。 

それは技能を通じて全国にこんなに沢山、

友達を作ることが出来ること。 


敢闘賞という残念な結果でしたが、

貴重な素晴らしい体験でした。














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