壁紙を張り替えるのに、壁紙選びは重要ですね。
お客さんの趣味趣向もあるし、色や柄の好みもある。
でも、明らかに、これは無いよな~って思う事もあります。
始めてクロスの張替えを経験される方で、全室思いっきりの柄物を選ぶ方がいます。
それも全てバラバラで同じ物なし。
好みと言えばそれまでですが、全体にまとまりがなく統一感もない。
騒がしい感じに仕上がってしまいます。
柄物を張るのは我々クロス屋としては楽しいのですが、
ホントにこれで良かったのか・・・
少しはアドバイスしてあげたかったかな・・・って思う時もあります。
もっとも、我々が考えるフツーや常識なんて、つまらないもので、
お客さんの個性こそ一番大事なんでしょう。
お客さんが満足してくれたら、それが一番いい。
たまに、「毎日壁紙張ってるプロの方の意見を聞かせて」って言うお客さんがいます。
我々の感覚だと、つい無難に明るめの無地を勧めてしまいます。
カーテン付けたり家具を置いたりすれば、それがアクセントになりますよ。
壁紙は、その邪魔をしないようにおとなしめが良いのでは?・・・ってな具合に。
でも、それじゃホントはつまらないですよね。
壁紙の見本帳は
何種類も何冊もあって、
柄や素材、質感から何から
色んな物を自由に選べます。
折角、壁紙張るなら、とことん迷ってじっくり選んで欲しいです。
中には、全くの素人さんなのに
ビックリするぐらいセンスの良い方もいます。
こんな色使いじゃ部屋が暗くなるし、狭く感じる・・・とか、
この柄にこのアクセントじゃ
違和感しかない・・・とか。
お客さんに、これに決めました。職人さんから見て、どう思いますか? って聞かれて、思わず
「今までに見たこと無いパターンですね。斬新!」
って言うしかなかった事があります。
でも、それが仕上がったら、凄く奇麗だった!!
木柄と石の柄の調和とか、
真逆の色の組み合わせとか。
私の感覚じゃ及ばない、素晴らしいセンス!
だから、フツーじゃないからって
一概に言えないんです。
カーテン付けて、家具を置いたら、強烈に壁紙が生きてくるケースだってある。
我々職人も、もっとデザイン的なセンスを磨く必要があるんだと思いますね。
新しい見本帳が出ると楽しみでもあるし、
また次の現場でも、どんな壁紙が選ばれるのか、
クロス屋にとっては大きな楽しみの一つです。
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東京都足立区元木南町20-9
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