2回目に挑戦した技能グランプリ静岡大会。
エントリーまでの紆余曲折はこちらをどうぞ。
グランプリの日程が確か2月の10日ぐらいだったかな?
ここに向けて正月休みというのは、今まで練り上げてきた事をまとめる最高の時期です。
ここが勝負所と言っていい。
なのに、ここで体調崩して寝込んじゃったんですね。
ずっと体調悪いまま無理してたら、
今度は1月末くらいにインフルエンザにかかってしまい・・・
でもね。
大会直前に仕事が忙しくなったり、病気したりとか、
何かの都合で練習出来なくなる事も想定して、それまでに余裕を持って準備してきたつもりです
大会前、1ヶ月くらいあれば十分とか、直前に集中して練習するとか、
色々やり方はあると思います。
でもね。そうじゃないんだなぁ。
時間掛けて練習したり、少し間を取って考えたりしてみると、
普段の現場でクロス張ってて、ふと何かアイデアが浮かんだりするんです。
だから時間は絶対必要。
一夜漬けみたいな方法では絶対無理だと思う。
まあ、私が不器用人間なので、そう思うのかも知れないけど・・・
この壁装部門において
一番難しいのが、
色違いの織物クロスを市松に張るA面。
長さが異なる材料をいかに伸ばして縮めて柄を合わせるか。
因みに写真の柄の割り振りは
本番とは違います。
色々試行錯誤してる段階です。
そして鳥の子面の通称風車の精度。
更に鳥の子面では空調等による乾燥。
この乾燥に関しては、いつの大会においても皆、一番神経を使う所です。
いわゆる抜けるという現象。
この対策を十分立てておかないと、
ボロボロになります。
鍵になるのは糊と吸水・・・ 時間の使い方。
この辺りの勉強という意味で
表具が大事になってきます。
私がどんな糊を使って、どんな張り方をしたか。
別に難しい事は何もしてないので、
そのうちグランプリのレシピとして書きますけど、
みんな自分で考えた方が面白いですね。
それがグランプリの醍醐味!!
ある日、京都の植松さんから電話が掛かってきました。
2年前の幕張大会で一緒に出場して友達になった、現在の京都技能士会の会長さんです。
何となく気が乗らないね~って、お互い同じ事を考えてたようで
「これじゃ、いかんな。頑張ろうな~」って励まし合いました。
前回出場した時のゼッケンを付けて練習したり、何とか気合入れようとしましたね。
あと、あの時色々情報源というか刺激にしてたのが、
中国技能士会の会長で有名クロス屋の倉迫さんのブログでした。
この大会に一緒に出場した仲間の一人ですが、
その練習風景を結構細かくブログに挙げてくれてたので参考にさせてもらってました。
大会だから、勝負です。
順位がつくんで、他の出場者全員敵なんだけど、こうしてブログで情報を提供する。
これって余裕過ぎですね。
元々私は、彼とは友達のつもりなので、有難く情報も頂くし、近況報告もする間柄です。
今でも仕事上で解らない事を相談する事もあります。
なんだかんだ・・・ 楽しかったね。
やっぱりグランプリは競技してる人達が主役。
周りでガヤしてる人は結局、ホントの苦しさも面白さも分からんだろうからね。
語弊があるかも知れませんが、出た人にしか解らん!ってのが本音かな~(笑)
話が思い切り散らかりますが、気にせず進みます。
この大会で、嫌~なことがもう一つありました。
静岡ってことです。
静岡は大好きな土地ですが、家から通うわけにもいかない。
前乗りするとして、競技翌日の全体作品の見学もしてみたい。
となると、最低2泊はしなけりゃいけない。
自分で手頃なホテルを予約して一人で過ごさなきゃいけない。
そんな経験自体、ほとんどした事ないんですよね・・・私。恥ずかしながら・・・。
奥さんが一緒に来てくれるなら申し分無しなんだけど、
受験生の息子がいて家を留守に出来ないとかで、一人で行くしかない。
寂しいじゃん。
絶対、時間持て余すよ。
旅慣れてないので、変な所で気を使わなきゃいけないのが嫌だったんですね。
全国大会だから、まあ、仕方ないけど。
絶対という事は言えないけど、ほぼほぼ完璧な状態。
まずミスはしない。
ミスしたとしても冷静に対処出来る。
そんな所まで仕上げました。
でも、グランプリに出場する人は、みんなそのくらいの状態にはしてきます。
初めて出場した幕張で痛感してるので、これくらいは当たり前と思ってました。
そんなこんなで、いよいよ静岡入り。
静岡に着くと、やっぱり、気分も高まってくる。
また長くなってきたので、静岡での話は次へ続く・・・
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