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執筆者の写真Yamazaki Yutaka

技能グランプリ 新規課題

技能グランプリの壁装職種の課題が、大きく変わりました。

これまで材料の変更はあっても、これ程内容が変わる事はなかった。

画期的な事です。

何故なら、今までの良かった点難しかった点を消して、難しさの

焦点が全く違う所に移った。

言ってみれば、より本来のクロス屋の作業に近くなった・・・気がする(笑)


今までは、壁装職種と言いながら、表具の要素が非常に大きかった。

そもそもの検定試験自体が、表具寄りだった。

それも、壁装のルーツを探れば表具に行きつく・・・みたいな観点から

納得出来ていた。 

検定試験も技能グランプリも、とても良く考え尽くされた課題だと

思っていましたが、それが大きく覆った気がします。


・・・と、非常に批判的に聞こえる意見を述べさせて頂きましたが、良い点もあるのでしょう。

本来のクロス屋の作業の難しい点を、追求した感じはしますね。


今回、材料の発表があって、私も直ぐに手配しました。

一度自分でもやってみたくて。

材料の変更や仕様の変更にはビックリしましたが、取り敢えずやってみよう。


私と2人の仲間、3人でやってみました。

あ~でもない、こ~でもない。 色々意見を出し合いながら。



まず紙の質感が全く違う。

いくらいじくり回しても大丈夫。

今までの上新鳥の子とは全く違う。

ホント。ビニールクロスみたい(笑)


柄合わせが難しいけど、きっと何度か練習すれば

皆、難無くこなしてくるでしょう。


この写真、色々試しながらやったので、かなり

柄も狂ってます。

紙の伸び率や、オープンタイムなんかも影響します。


それでも、そこそこ合わせられます。


織物壁紙は前回のと色違い。

赤が入って、より華やかな感じで見栄えは良くなったかな。

これはいつも通り、配布された材料の寸法によって当たり外れが大きいでしょう。

外れたとしても、それを物ともしない凄いやり方もあるようですが(笑)


化粧シート面は、全体的に横ジョイントが入って難しくなりました。

プライマーの塗り方があまりにも少なくて、溝中で切ってしまい、

これは大失敗。

取り敢えず完成形を観たかったので、これはこれで仕方なし。

でも、3Mからリアテックに代わり、その質感の変化は大きいです。

材料の特性をよく見極めたい所ですね。


ビニールクロスはニップからリリカラへ変更。

これは却って張り易くなって、ラッキー!


色々変化がある中で、やはり作業時間が今まで以上にかかる・・・

と言う事で、競技時間も従来より20分長くなり、全部で4時間50分・・・ですか。

これは集中力の持続が大変。

途中でトイレに行きたくなる人もいるんじゃないの?


何にしても、この材料の代わり目や仕様変更・ルール変更の時ってのは、出場選手に

とっては絶好のチャンス。

今までとは全く違う、新しい展開が見られるかも知れませんね。

本番まで、僅かな時間。

仕事も忙しくなると思いますが、時間を無駄にせず精一杯頑張って欲しいと思います。

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