お客様からすれば、何社からか見積りを取るのは当たり前・・・?
それは重々、承知しております。
我々も、何か高額な物を買う時には、そうしますしね。
先日、お客様から電話を頂きまして、見積りを出す事になりました。
マンションを購入して、改装してから入居するとの事です。
なので、現在は空き家状態。
私が依頼されたのは、クロスの貼替。
まずは、しっかり現場の状況を見て採寸して、材料などを決めてから
見積りを作ります。
約束の時間は15時だったんですが、前日お客様から連絡があって、
急遽16時に変更になりました。
私は18時に別件の打ち合わせがあり、この時間変更はギリギリです。
で、もしかしたら約束の16時より少しでも早く、現場が見れないかと
早めに到着してお客さん待ち。
ところが16時を過ぎても、お客さん現れない。
5分程経過したところで、携帯に電話してみました。
すると人身事故があり、電車が遅れているとのこと。30分程遅れそうだ・・・と。
私のギリギリを超えて更にグリグリのゴリゴリですが、こっちに向かってる以上、
私も待たなければ・・・
と思い、近くのコインパーキングに止めた車で待機。
すると、隣に止まっていた車が私に向かってクラクションを鳴らしてくる。
なんか、怖そうな人が運転席に座ってて、怪しい雰囲気。
「俺、何も悪い事してないよな?」と思いつつ・・・相手を見ないように顔をそむけます。
私は怯えた・・・
すると、その人、遂に車を降りて来た。
ジャ~ン!
なんと技能士会の遠藤副会長。
話を聞いてみると、どうやら同じ現場で現調だそうで。
私は16時からの約束。遠藤さんは17時から。
いわゆる相見積り・・・ってやつですね。
なんと技能士会の仲間内で相見積となるとは・・・
16時半になって私は現場に行ってみますが、お客さんが来たのは更に10分を経過してから。
流石に、もう現場を見てる時間はないので、そこは丁重にお断りして・・・
「駐車場でエンドウ建装さんに、会いましたよ。あの方はとても腕も良くて、人柄も素晴らしい
ので、遠藤さんとよく打合せしてみてください。」
と言って、私は現場を見る事なく、次の打ち合わせに向かいます。
後で、遠藤さんから聞いた所、そのお客さん、もう一社に見積りを依頼していたそうです。
それも、我々が良く知る仲間。
3人のクロス屋の仲間が、偶然にも同じ現場で、其々別に見積りを出し合う。
(私は回避しましたが・・・)
そんな、もの哀しい現調のお話でした。
Comments